メディア・リテラシー
メディアからの情報を主体的に読み解き、使いこなす能力をいう。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、コンピュータ・ネットワークなど現代社会はさまざまなメディアから発信された情報であふれている。しかし、その情報には、偏りや誤りなど問題を含んでいるものも少なくない。メディアから送り出された情報を、そのまま受容するのではなく、批判的視点をもって解釈し理解すること、さらに、情報を受け取るだけでなく、メディアを活用して自分自身の考えを表現していく力−情報発信能力が必要とされてきている。第4回世界女性会議以来、特に重要となってきているのが、ジェンダーの視点からのメディア・リテラシーである。日本のマス・メディアで働く女性比率は極めて低い。2014年の各種メディアにおける女性の割合は、新聞・通信社等16.3%(記者15.8%)、民間放送20.9%、日本放送協会15.2%である。まさにマス・メディアは男性主導によって情報発信されているといっても過言ではない。固定的男女像や性的対象としての女性像が日常的に描かれ、その表現の偏りが無意識のうちにジェンダー・バイアスを生み出していると言える。男女の描写の偏りを点検し、その表現に対して改善を求める働きかけをしていくことが重要である。また、学校教育や社会教育で、メディア・リテラシーを身につける学習への取組も望まれるところである。(1998.3)(2015.9追記)
関連用語
青少年インターネット環境整備法
キュレーション
メディアにおける女性の人権の尊重
放送人権委員会(放送と人権等権利に関する委員会)
選挙権年齢の引下げ(公職選挙法改正)
情報モラル
市民メディア
広告におけるジェンダー・ステレオタイプの規制(イギリス)
教育・学習(女性の教育・学習等) | 家庭教育・次世代育成 | ジェンダー問題・女性問題 |
性・心・からだ・健康 | 社会問題・社会活動 | 労働・仕事 |
情報・メディア | 法律・制度・政策 | 国際・国連 |
防災・減災 |