キーワード・用語解説

ワークショップ

ワークショップとは、「グループ全員の共働により、お互いの意見を認め合い重ね合わせていく作業を通じて相互理解を深め、合意のもとにプランづくりをする方法で、自ら自由に語った思いを自分たちの手で形にする方法」(『図解 女性の学習と実践』1996年、本財団発行)である。もともとは、集団的手工業生産を行う場である工場、工房、作業場などを指し、生産性の向上との関連で注目されたが、教育や演劇などの手法としても用いられるようになった。特に、1995年第4回世界女性会議NGOフォーラム北京'95では女性団体・グループがパネル展示や文化企画などと並んでワークショップを持ったことから、集会、研究会、学習の手法として急速に広がりを見せた。女性の学習においては、「女性のエンパワーメント」が課題となっているが、その方法としてワークショップ形式の活用がすすめられている。ワークショップは教え教えられるという従前の指導関係ではなく、参加・体験型の学習者主体の方法をとることから、学習者相互の関係の中で学び合うことで、個々の気づきや意識の変化をもたらし、さらに連帯して社会の変化に向けて行動する力を養うことをめざした「女性のエンパワーメント」のための学習方法として注目される。(1998.9)

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