キーワード・用語解説

ロビーイング

立法に影響を与えるために議員などに対して行う圧力・陳情活動のことで、主に議会のロビーが活動舞台であることからlobbying(ロビー活動)と言われる。議員内閣制の我が国と異なり実質的な立法権が議会にあるアメリカでは、ロビーイングが重要な政治プロセスとして位置づいており、一方では汚職を避けるための規制法もできている。女性のNGO活動においてもこのロビーイングが注目されている。国連はじめ人口問題や環境問題などの主要な国際会議において、政策・計画にジェンダーの視点を反映されるためのロビーイングを行い、大きな成果を上げ始めている。2000年6月の国連特別総会「女性2000年会議」や「女性の地位向上委員会」(CSW)に向けたロビーイングのためのロビー・ワークショップが、1月末にカトマンズで開かれた。これは、アジア太平洋地域の問題がよく討議され、かつ国連文書に反映されることを目的に、アジア太平洋女性監視機構(APWW)が実施したものである。NGOが、国連や政府のイコールパートナーとして、政策提言力をもちロビーイングの力をつけていくことが、国連の打ち出したジェンダーの主流化を実現するうえでも、新たな課題として浮上している。(2000.4)

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