限定正社員
勤務地や職種、労働時間等を予め限定した雇用形態。正規・非正規の中間に位置づけられ、雇用期限はない。民間では既に半数が導入しているが(厚生労働省「多様な形態による正社員」に関する研究会報告書、2012)、政府は、正規・非正規の二極化構造の是正や多様な生き方の創造等の観点から普及促進に乗り出した。2013年9月より厚生労働省有識者懇談会がもたれ、2014年中に具体的なルールをまとめる。これに対し労働側は、一定程度のメリットを認めるものの、一方で図られている雇用維持型から労働移動支援型への政策転換が、解雇ルールの緩和や正社員の限定正社員化をもたらすのではないかと懸念している。改正労働契約法により非正規労働者が限定正社員として雇用されても、事業縮小・解消、支店・事務所閉鎖を理由に雇止めにあう可能性もある。新しい働き方が誰のためのものになるか、注視していく必要がある。(2014.2)
関連用語
パートタイム労働法
労働者派遣法
裁量労働制
仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章
短時間正社員制度
ディーセント・ワーク(decent work)
ワーキングプア
ワーク・ライフ・バランス
パートタイム・有期雇用労働法
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