ヤングケアラー(young carer)
病気や障害のある親、祖父母、兄弟等家族を介護する若年者。介護が長期にわたったり、年齢や成長段階に比して負担や責任が重すぎると、介護者自身の心身の発達や友人等との人間関係の構築、学業との両立に支障をきたしたり、進路選択に制約をもたらす場合がある。英国では18歳未満をヤングケアラーと定義し、20年前から民間団体が支援に取り組んでいる。一方わが国では、家族介護を担う15~29歳の若者が17万人を超えることが昨年初めて明らかになり(「平成24年就業構造基本調査」総務省)、その存在がようやく認知され始めたばかりだ。ソーシャルワーカー等の3人に1人が「子どもが家族のケアをしていると感じた経験」を持ち、孤立無援の状態にいる例も報告されている(「ヤングケアラーに対する医療福祉専門職の認識」澁谷智子、2014)。若年者に特化した支援システムの整備のためにも、実態把握が喫緊の課題だ。(2014.10)
参考:(一社)日本ケアラー連盟ヤングケアラープロジェクト
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