パラレルキャリア
並行して複数のキャリアをもつこと。製造から金融・情報へと産業構造が変化して知的労働が主流となると、人の労働寿命は長くなる。現代経営学の祖ピーター・ドラッカーは、定年に縛られることなく、人が生涯にわたっていきいきと活躍するための選択肢としてパラレルキャリアを推奨した。具体的には、本業で培った専門的な知識やスキルを生かした社会活動やボランティアをはじめ、趣味を生かした起業などがある。社会とのつながりから自分が社会にとって有用な存在であるという満足感が得られ、本業へのモチベーションが高まるという好循環も生む。自分自身をマネジメントし、自分の可能性を発揮できる多様な場をもつことは、将来のリスク分散としても注目される。日本の企業でも、組織外での多彩な経験が社員の成長につながり、企業経営にプラスになるとして、パラレルキャリアをサポートする動きも現れている。(2017.2)
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