キーワード・用語解説

包括的性教育(Comprehensive Sexuality Education)

ジェンダー平等や性の多様性を含む人権尊重を基盤とした性教育。性教育・性の学習を保障することは性の権利(セクシュアル・ライツ)であるとする国際的潮流の中で使われてきた。1999年に世界性科学学会(現:性の健康世界学会)で採択された「性の権利宣言」では、包括的性教育を人は誰もが受ける権利があるとした。2009年には、ユネスコが中心となり『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』(2018年に第2版)を作成。包括的性教育の目的を「自らの健康・幸福・尊厳への気づき、尊厳の上に成り立つ社会的・性的関係の構築、個々人の選択が自己や他者に与える影響への気づき、生涯を通して自らの権利を守ることへの理解を具体化できるための知識や態度等を身につけさせること」とし、その論理的根拠と、教育を効果的に進めるための内容や年齢段階別の学習目標を提示。自らの経験と情報を組み合わせて理解する学習者を中心に据えたアプローチが特徴となっている。(2019.2)

参考:
「性の権利宣言」
『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』

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