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2005年10月号(No.636)準特集号 防災とジェンダー
- 巻頭言:自然災害とジェンダー/目黒依子(PDFファイル611KB)
- 誌上アートギャラリィ:フォトエッセイ Jigsaw Puzzle 36/落合由利子
- 研究レポート(1):防災における女性の役割/角崎悦子
- 学習情報クリップぼ〜ど: 地域防災を考える女性の会/小坂井町企画課
- シネマ女性学:『ヴェニスの商人』(PDFファイル694KB)
伊・英・独・ルクセンブルグ合作(130分)/高橋泉監督
「ポーシャの現代性」/松本 侑壬子 - 活動情報(1):中越地震で起動した子育て情報ネットワーク−長岡子育てライン“三尺玉ネット”/佐竹直子
- 活動情報(2):お産を通して女性の人生に寄り添い、共に歩む−私らしいお産を考える会/福峯静香
- Women's View:
10年ごとの夢を育てる/川口みゆき
地域の活動に横と縦と斜めのつながりを!/福本圭美 - 今どき学習ウォッチング:常識を覆すにはモデルが一番
- このひと:石井布紀子さん((有)コラボねっと代表取締役)
- きょうのキーワード:防災協力 イニシアティブ
- 資料情報:2005(平成17)年度「学校基本調査」速報
- なるほど!ジェンダー:「家事分担は夫婦で半分っこ」なんて夢物語?!/イラスト:高橋由為子
- 出版案内:「女性の活動と学習に関する調査」報告書ー女性の活動と学習のスパイラルー男女共同参画時代における子育て支援者養成ガイド
いまどき学習ウォッチング
常識を覆すにはモデルが一番!
クリエイティブな仕事、科学的な研究は男性向きと思い込んでいる人は珍しくない。女性で有名なのは向井千秋さん、歴史上ではキュリー夫人くらいで、最前線で活躍する女性研究者の姿が見えてこない。だから数学や物理が好きな女子高校生は、モデルとなる女性科学者を身近に見聞きすることが少なく、親も教師もいざとなると無難な進路を勧めがちで、結局理系をあきらめることになる。
「科学技術と女性」というテーマの講座で、「どうすればユニークな発想ができるのか」と質問した若者に、工学博士の女性が「クリエイティブな発想は地道な努力の積み重ねの上にたまに転がっているの。才能なんてコツコツと研究を重ねることで育つのよ」と答えた。ルーティンな作業は女性に、創造的な仕事は男性にとふり分けられることを経験している女性たちをエンパワーする答えだった。
研究者に占める女性割合の国際比較では日本は11.6%で27番目。女性研究者の活躍する姿がもっと見えるようになり、自信に満ちた態度で「科学するのに性別は関係ない」と言う言葉を耳にすることが増えれば、偏見を崩していけるにちがいない。