マンスプレイニング(mansplaining)
<man男性>と<explain説明する>を組み合わせた造語。作家であり環境や人権問題のアクティビストでもあるレベッカ・ソルニット著『説教したがる男たち』(左右社,2021)、原題『Men Explain Things to Me』が発刊されたあとに使われ始めた。本の中で、ある男性が著者の本を「今年出たばかりの重要な本」として、著者と知らず彼女に向かい「自慢げに語っている」エピソードを紹介し、女性であることで過少評価されたり、議論から外されるなど、女性を見下す態度としてよくあることと語られている。2010年、ニューヨーク・タイムズ紙の「今年の言葉」に選ばれ、2018 年にはオックスフォード英語辞典に新語として加えられた。使われる頻度が多くなると、「男性への攻撃」などの指摘が出てきた。けれども、この言葉が使われる場面で誰が聞く側になるのか、どの話が優先され誰の言葉が奪われているかなどジェンダーの視点で考えることが必要である。(2024.4)
参考
■ニューヨーク・タイムズ「The Words of the Year」
■Rebecca Solnit「The serious side of ‘mansplaining’ has been lost. That’s where the harm begins」
関連用語
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マイクロアグレッション(microaggression)
有害な男らしさ(トキシック・マスキュリニティ)
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