財団中期ビジョン〜創立75周年を迎えて〜
公益財団法人日本女性学習財団の歴史は、1941年3月3日の財団法人日本女子会館の設立にさかのぼることができます。以来、女性の教育・研修、学習を軸に、その目的・内容、また財団の名称や運営体制を時代とともに変化させつつ、歴史を重ねてきました。
財団は、すでに1975年の国際婦人年を契機に「女性の社会参加、男女平等、女性の自立」をめざし、1995年の国連の第4回世界女性会議(北京会議)以降は、女性のエンパワーメントや社会への参画に向けての女性の学習の支援を柱に活動しています。
現在、公益財団法人として日本女性学習財団は、「男女共同参画社会の形成に資する生涯学習及び次世代育成の振興に寄与すること」を目的としてかかげています。国が目標としている男女共同参画社会の形成には、女性が問題を解決する力をもち、責任をもって社会にコミットすることが必要です。そのために学習・活動する主体としての女性を支援することが、財団の使命です。
本年2016年3月3日に財団の創立75周年を迎えたのを機に、財団と女性の戦前・戦後の歴史を踏まえ、そして未来を見据え、今後の5〜10年を展望しての財団のビジョンを以下のとおりまとめました。
公益財団法人日本女性学習財団は、今後も財団の目的を継続的に果たすことができるよう基盤を強化しつつ、男女共同参画社会の形成に向けた「学習」を支援する事業を行っていきます。そのための「学習」についての情報を発信し、ネットワークをもつ民間の全国的拠点として、次の事業を柱に、事業相互の関係を深めながら、資源を有効に生かして活動を展開します。
- 情報提供事業
男女共同参画推進のための情報誌 月刊『We learn』を核とし、ICTを活用して効果的な情報発信に努め、女性のエンパワーメントに向けた「学習」についての情報ハブを目指します。 - 人財育成事業
女性の生涯にわたるキャリア形成を支える「(公財)日本女性学習財団キャリア支援デザイナー」をはじめ、次世代につながる人財育成を行います。 - ネットワーク事業
女性の生涯にわたるキャリア形成のための“人と社会をつなぐ活動の場”である「キャリア人財プラットフォーム」を核に国内外のネットワークを構築し、日本女子会館を活用した女性のエンパワーメントのための拠点づくりを進めます。
2016年4月
公益財団法人日本女性学習財団