シンポジウム「なぜ、今、ドメスティック・バイオレンスか?」
実施日:2001年2月26日
会場:プラザエフ(主婦会館)
基調講演をする加藤洋子さん
シンポジスト(戒能、原田、入江の各氏)
本会作成のパンフレット「クローズアップ女性に対する暴力―暴力は、たにんごと!?」(2000年度文部省委嘱事業)を基礎資料に開催したシンポジウムは、北海道から沖縄まで、全国28都道府県から150余名の参加を得、社会問題としてDVを考える密度の高い会となりました。
加藤洋子さん(マサチューセッツ州検事局DVTaskForce理事)の基調講演では、娘と孫をDVによって失うという悲惨な体験を乗り越え、DV防止活動に精力的に取り組むそのひたむきな姿が、感動と勇気を与えました。パンフレット作成委員〔入江直子(神奈川大学教授)・戒能民江(お茶の水女子大学教授)・梶山寿子(ジャーナリスト)・草柳和之(メンタルサービスセンター代表)・原田恵理子(全国婦人相談員連絡協議会会長)〕によるシンポジウムでは、それぞれ専門的立場から、具体的な提言が出されました。これまで理解されなかったDV問題がやっと社会的に注目され始めたという日本の状況の中で、「他人事」ではなく、多くの人に関わる事として認識する必要性が確認された充実したシンポジウムとなりました。
基調講演
会場風景
シンポジスト(草柳、梶山の各氏)
米国に見るDV対策―地域ぐるみの予防・被害者支援活動
/加藤洋子さん(マサチューセッツ州検事局 DV Task Force 理事)
シンポジウム
暴力はたにんごと!?―他人事から多人事へ
- なぜ起きる、なぜ続くーDVの本質は?女性に及ぼす影響は?
/入江直子さん*コーディネーター(神奈川大学外国語学部教授) - DVと児童虐待
/原田恵理子さん(全国婦人相談員連絡協議会会長) - 男性問題としてのDV―男性加害者への取組
/梶山寿子さん(ジャーナリスト) - 社会的対応の問題点と課題
/ 草柳和之さん(メンタルサービスセンター代表) - DV防止に向けて何ができるか―教育・学習関係者に求められること
/戒能民江さん(お茶の水女子大学生活科学部教授)
グループでの話し合い―レポート作成に向けて
入選レポートは、日本女性学習財団より発行。B5判、1冊600円。
お申込み・お問合せは当財団まで