2007年(平成19)年度の主な事業
女性のキャリア支援セミナー2007
子育て中の“育自”プランニング−豊かなつながりで“チャレンジ力”をつける
実施日:2007年10月4日、11日、18日、23日、全4回(9:50〜12:00)
会場:港区立子ども家庭支援センター2F地域活動室
- 2006年度に引き続き、港区立子ども家庭支援センターと共催で、女性のキャリア支援セミナーを実施しました。育児中の女性が、子育てと自分自身の成長や活躍の両立について考え、実現に向けた一歩を踏み出すきっかけとなることを目的としたセミナーです。
- 全4回のプログラムはグループワークを中心とした参加体験型で行い、これまでの自分の経験や関心、子どもや家族との関係、これからどのような人生をつくっていきたいと思っているか、その実現方法を具体的に確認していきました。また1回目と3回目にはゲストスピーカーをお招きし、地域や企業などそれぞれの場で経験をつみ、自分自身のキャリアをつくっている女性たちの話をうかがいました。日頃感じている悩みや不安について、ゲストスピーカーを囲んで率直に話し合う機会も設けました。
- 参加者は25名中7割が30代で、0歳から3歳までの子ども27名が保育を利用しました。子どもを預けるのは初めてという方も多数いましたが、港区立子ども家庭支援センターの手厚い保育の下で、安心して学習に集中することができました。
- セミナーのアンケートには、「講義だけでなくワークを交えた講座で楽しかった。出産後、久しぶりに自分をふり返る時間となった」「毎回ワークをやって話し合いをしたことで、いろいろな意見や考え方があることを知ったのは本当に良かった」「自分のやりたいことが見えた。自分の考えを整理し、具体的にこれからの計画を立てることができた」「育児と育自を両立している先輩の話は、ものすごくためになった」「自分の人生の主人公になって幸せな毎日を過ごしていきたい」といった声が多く寄せられました。 参加者同士のネットワークを作ろうという動きもありました。セミナー終了後、参加者から「再就業を実現した」というおたよりもいただきました。
第1回(2007年10月4日)
たけながかずこさん(ゲストスピーカー)は、人生を仕事・家庭・ボランティアなどの公共的な活動の3領域で考え、長期的なライフプランを持つ大事さを話されました。後半は、新井浩子さん(セミナー全回の学習支援者)とこれまでの自分の経験や関心をふり返るワークをしました。
第2回(2007年10月11日)
前半は、家族や地域などをふり返り、自分が今どのような支援を得ているか、これから必要とする支援は何かを考えるワークを行いました。後半はストレッチを中心とする軽い運動を行い、頭と身体をほぐしました。
第3回(2007年10月18日)
専業主婦として地域でサークル活動をし、現在は子育て支援NPOの代表をしている方。育児休業制度などを利用し子育てをしながら企業で働き続けている方。昨年度セミナー受講後、参加者同士のネットワーク作りに尽力し自身も小さなアトリエを作られた方。ロールモデルとなる3人の女性にこれまでの経験や工夫をうかがった後、不安や疑問について率直な話し合いをしました。
第4回(2007年10月23日)
1〜3回で学んだことを踏まえて、今自分はどのような人生をつくっていきたいのか、そのためにはどのようなことをするのかを具体的に考えるワークとして、「10年後の未来日記」と「アクションシート」を記入しました。その後、グループでお互いに聴き合い、自分の希望をどう実現したら良いか話し合いました。
回 | 実施 月日 |
プログラム | 主な内容 | 講師 |
---|---|---|---|---|
1 | 10/4 | キャリア形成への長期展望をもとう!− ワーク・ライフ・バランスに向けて 【ゲストスピーチ】“私”のキャリアを拓くために |
・ワーク(キャリアの木)を通してこれまでの自分の経験や関心をふり返り、自分自身をとらえ直す。 ・ゲストスピーカーの話をヒントに、長期的な視野で自己成長を考え合う。 |
新井浩子(早稲田大学文学学術院非常勤講師) たけながかずこ(マザーリング&ファミリーナーシング研究所所長) |
2 | 10/11 | キャリアアップは子育ちを支える関係づくりから ― 私・家族・地域 *“心と体と頭ほぐし”の軽い運動 *あい・ぽーとステーションより情報提供 |
・自分自身の周囲をふり返り、今後必要な支援や関係性についてワーク(私の支援者)を行いながら探る。 ・身体をほぐすストレッチを行う。 ・地域の子育て支援についての情報を得る。 |
新井浩子 齋藤容子(パークサイド・クリニック運動インストラクター) |
3 | 10/18 | 先輩に聴く”私のチャレンジ“― 一歩踏み出すために | ・少し先を進む女性にこれまでの経験や工夫を聴いた後、小グループに分かれて話し合う。 | 新井浩子 雲雀信子(NPO法人子育てサポーター・チャオ代表理事) 隈元りえ子(株式会社資生堂本社宣伝制作部) 影田智子(INSINYUR Caf´e主宰) |
4 | 10/23 | ライフデザインの第一歩― 私のキャリアプラン実現のために | ・自分の将来展望をワーク(10年後の未来日記)を行い明確にし、具体的な行動プラン(アクションプラン)を立てる。 | 新井浩子 |