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事業のご案内

事業報告

2008(平成20)年度の主な事業

協働のための実践力養成セミナー2008

“学びあうコミュニティ”を支えるネットワークづくり

実施日:2008年8月22〜23日(金〜土)
会場:日本女子会館5F(港区芝公園2-6-8)

  • 財団法人日本女性学習財団では、『学習支援ハンドブック』(2006年発行)の成果を生かし、2006年度より「協働のための実践力養成セミナー」を行っています。2008年度は「“学びあうコミュニティ”を支えるネットワークづくり」をテーマに、8月22日・23日の2日間、日本女子会館で開催しました。
  • NPOや市民活動において、行政や他団体との協働を創りだしていくとき、ネットワークが鍵となります。今回は、活動をエンパワーする学びあいの場とそれを支えるネットワークづくりを、ラウンドテーブルで丁寧に“語る・聴く”ことを通して体験してもらう内容としました。
  • セミナーには北海道、熊本県など14都道県から、NPOや市民活動グループのリーダー、男女共同参画・社会教育施設職員、保育所職員、研究者など26名が参加しました。それぞれ日ごろは仕事や活動に多忙で、抱え込んだままになっている課題を持ち寄り、自分の実践をふり返る“語る・聴く”を行いました。
  • プログラムは、キーノートや講義で基本的な考え方を押さえながら、3回のラウンドテーブルを通して “学びあうコミュニティ”のネットワークを実感できる構成にしました。1回目は多様な立場の人から成るグループでそれぞれの実践を“語る・聴く”ことを行い、2回目は立場や関心・志向性を共有するメンバーでグループを編み直して再度“語る・聴く”を行い、3回目は元のグループに戻って、2回の“語る・聴く”ことから気づいたことを報告しあいました。
  • このセミナーの詳細は、「We learn」11月・12月合併号(11/20発行)に事業レポートとして掲載しています。

キーノート

「“私”の自己紹介の蓄積がネットワークを創る」と題し、山本健慈さんが「“私を語る” ことは個人情報を自己開示することであり、ネットワークは個人情報を共有することに尽きる」と講義しました。

ラウンドテーブルI

語る人が話しやすいように、その人のストーリーに沿って聴くこと、各自の語りの時間を平等に確保することに留意し、5グループ(A〜E)に分かれて“語る・聴く”を行いました(各人の語る時間15分、質問時間10分)

実践を聴く

指定管理者制度を導入した広島市亀山公民館で、社会教育主事として働く生熊啓子さんの実践報告を聴きました。生熊さんは2005年度以降取り組んだ再就職セミナーをふり返り、「地域のニーズに応え事業を魅力あるものにするためにはさまざまな相手との協働が不可欠であり、そのためには職員が広い人脈と自分らしさを出していく姿勢が相手先との信頼を築く」と語りました。

講義

2日目はまず、倉持伸江さんの「協働を支える“学びあうコミュニティ”とネットワークづくり」を聴きました。「研究者が考えた理論や原理を実践に当てはめるのではなく、実践の中でうまくいかないのはなぜかをふり返ることが大事。そのためには一緒に考えるグループや組織が必要で、ふり返りのグループがつながっていくことがネットワーク」との説明から、“語る・聴く”の重要性を再認識することができました。

ラウンドテーブルII

課題や関心を共有できるメンバーにグループを組み直して、もう一度始めから“語る・聴く”を行いました(各人の語る時間15分、質問時間5分)。聴き手は的確に理解し共通する経験を基に意見を発するので、やりとりが活発になり、1日目とは異なる多くの気づきを得ることができました。

ラウンドテーブルIII

ラウンドテーブルIのグループに戻って、気がついたことを報告しあい(1人5分)、自分の持ち場に帰って「できること・やりたいこと」をふり返りシートに書いて、グループで発表しあいました。

全体会

参加者が“語る・聴く”のラウンドテーブルを経験した中から、得られた気づきを共有し、学習支援者からもそれぞれコメントが寄せられました。


☆ 実践力養成セミナー参加者メーリングリストへのお誘い
本財団では、2007年度よりネットワークづくりの一助として、上記セミナー参加者のメーリングリストを立ち上げ、情報交換しています。 セミナー参加者およびセミナーの趣旨に関心のある方、MLに参加して情報交換しませんか!
◎財団メールアドレスjawe@nifty.comへご連絡いただければ、ML管理者より招待メールを送らせていただきます。

プログラム

【1日目】 10:30〜17:30

  1. 1.キーノート:「私」の自己紹介の蓄積がネットワークを創る
  2. 2.ラウンドテーブルI
    1. (1)自分の活動・仕事を語る・聴く
    2. (2)「語る・聴く」をふり返る
    3. (3)全体でふり返りを共有する
  3. 3.実践を聴く:広島市亀山公民館での仕事をふり返る
  4. 4.交流会

【2日目】 9:30〜15:30

  1. 1.講義「協働を支える“学びあうコミュニティ”とネットワークづくり」
  2. 2.ラウンドテーブルII
        組み直したグループで「語る・聴く」
  3. 3.ラウンドテーブルIII
        元のグループに戻り、「語る・聴く」をふり返る
  4. 4.全体会

※ワークショップでは、参加者に日ごろの活動や仕事についてまとめた資料を予め準備してもらい、これを基に2日間、少人数のグループでじっくり“語る・聴く”ことを体験しました。

学習支援者

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