事業のご案内

事業報告

2008年(平成20)年度の主な事業

女性のキャリア支援セミナー2008

“育児”と“育自”のバランス・アップ−私らしい未来をデザインしよう

実施日:2008年10月28日、11月4日、11日、18日、全4回(9:50〜12:00)
会場:港区立子ども家庭支援センター2F地域活動室

  • 港区立子ども家庭支援センターと共催で、女性のキャリア支援セミナーを実施しました。育児と多様なチャレンジ(社会参加)の両立を支援するセミナーです。
    育児休業からの復帰や再就業、地域活動や仲間づくりなどさまざまな希望をもった女性たちが学びあうことで、現在の生活を見直し、将来に向かって一歩踏み出す自信と手がかりを得ることを目指しました。

  • 全4回のプログラムはグループワークを中心とした参加体験型で行いました。1回目と3回目にはゲストスピーカーをお招きし、地域や企業などそれぞれの場で経験をつみ重ねてこられたワーキングマザーたちの話をうかがいました。

  • 参加者は25名中7割が30代で、0歳から5歳の子ども21名が保育を利用しました。保育を利用した子どものほとんどは0〜1歳児でしたが、港区立子ども家庭支援センターの手厚い保育の下で、安心して学習ができました。

  • セミナーの感想では、「自分の話を聞いてもらったり、質問されたりして自分の夢を声に出すチャンスがあり嬉しかった」「日常では自分について考える時間が全くなかったので、将来の自分を具体的に考える良い機会になりました」「いろいろな発見があり、価値観が広がってよかった」「復職に向けて会社のこと、子どものこと、家庭のこと、まだ見えていない先のことを漠然と不安に感じていましたが、気持ちがずいぶん落ち着きました。目標に向けてがんばってみようと思います」といった声が寄せられました。

  • セミナー終了後は参加者同士のネットワークが作られて、港区立子ども家庭支援センターを拠点に活動が続いています。また3月23日には交流会を実施しました。

第1回(2008年10月28日)

キャリアカウンセラー・森山貴代さんのワークからスタート。これまでの自分の経験を職業と生活の両面からふり返りました。
後半のゲストスピーカー・渡辺美恵子さん(NPO法人ふれあいの家−おばちゃんち代表)の「完璧な親はいない。共に育つ子育てを地域でしよう」と言うメッセージは多くの参加者に共感を呼びました。

第2回(2008年11月4日)

子育て中はキャリアアップなどできないと思いがちですが必ずしもそうではありません。子育てを通して発達する能力や人間関係もあります。日常生活を能力開発の視点からふり返るワークと、身近にいる支援者や情報源を探るワークを通して、子育て期のキャリアアップを具体的に探りました。

第3回(2008年11月11日)

ロールモデルとなる3人の女性にこれまでの経験や工夫をうかがいました。1人は主婦として参加した地域の学習をきっかけにネットワークを広げ、自分を育てた方。もう1人は子育てをしながら企業で働き続けている方。3人目は、一昨年度セミナー受講後に参加者同士のネットワークで支えあい、職場復帰をした方です。
体験談の後はグループで、不安に思っていることについて率直な話し合いをしました。

第4回(2008年11月18日)

「10年後の未来日記」と「アクションシート」を作成しました。これから自分はどのような人生をつくっていきたいのか、そのためには何をどうするかを具体的に考えるワークです。ワークの後、グループでお互いに聴き合い、自分の希望を実現していく計画をたてました。
それぞれ個性的な10年後の生活に、感嘆と笑いの絶えない最終回でした。

交流会(2009年3月28日)

交流会の様子

実施
月日
プログラム 主な内容 講師
1 10/28 子育て中の自分育てを考えよう
【ゲストスピーチ】 子どもとの関係づくりは自分育て
・ワーク(私らしく花を咲かせるために)を通してこれまでの自分の経験を職業と生活の2面からふり返り、自分の可能性を探る。
・ゲストスピーカーの話をヒントに、子どもと共に育ちあう関係づくりを考え合う。
森山貴代(キャリアカウンセラー)
渡辺美恵子(特定非営利活動法人ふれあいの家−おばちゃんち代表)
2 11/4 子育て中こそキャリアアップ ― 今できること、やりたいこと
*港区立子ども家庭支援センターから情報提供
・日常生活を能力開発の視点からふり返るワーク(子育て中にやりたいキャリアアップ)と、自分を支援してくれる人脈や情報源を探るワーク(私の人脈マップ)を行い、キャリアアップの手がかりを得る。
・地域の子育て支援についての情報を得る。
森山貴代
3 11/11 私らしい暮らし方・働き方実現のコツは?−先輩に聴く”私のチャレンジ“ ・少し先を歩む女性に、育児と就業や社会活動を両立しながら成長してきたこれまでの経験や工夫を聴いた後、小グループに分かれて話し合う。 新井純子(学習グループあれあれあ代表)
隈元りえ子(株式会社資生堂本社宣伝制作部)
野々市谷有美(有限会社仕事主義)
4 11/18 私のキャリアプラン実現に向けて ― 未来計画を描こう ・自分の将来展望をワーク(10年後の未来日記)を行い具体化し、実現に向けた行動プラン(アクションプラン)を立てる。 新井浩子(日本女性学習財団)

交流会を開催しました!

実施日:2009年3月23日 10:00〜12:00
会場:港区立子ども家庭支援センター2F地域活動室

  • 女性のキャリア支援セミナー(2008年10月〜11月実施)終了から4ヵ月、新しい春に向かって交流会を開きました。キャリアカウンセラー・森山貴代さん(第1〜2回講師)にも参加していただき、花冷えの3月23日、みなとキッズサポートセンターに9名が集まりました。
  • 子どもを保育園に預けて仕事を始めた人、育児休業からの復帰を目前に控えた人、世話人としてネットワーク活動に取り組む人、少し自分の生活を見つめ直した人など、それぞれに一歩踏み出した今の生活を話し合いました。
  • 参加者からは「セミナーを通して将来への希望は具体化したけれど、夫の転勤で自分のことなど言っていられない状況になった」「職場でリーダー的な役割を期待されるが、子どもの病気や自分の体調を考えるとどこまで応えられるかプレッシャーを感じる」「どうしたら仕事中心の夫の生活を変えていけるか」など具体的な問題が話されました。
  • 「不安になった時はセミナーで聞いた言葉を思い出す」「忙しくなるが新しい挑戦にワクワクしている」「トラブルが起きるのは決断が間違っていたからではなく、一歩踏み出したからだと思う」という声もあげられました。
  • これからも自分の将来を話し合える仲間としてつながっていこうと約束して、交流会を終了しました。
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