平成22年度コラボレーション・セミナー〔水戸市男女平等参画課&(財)日本女性学習財団〕
市民力パワーアップ講座 協働のための“提案力”を磨こう! 実施報告
【開催日時】2010年11月6日(土)10時〜16時
【会場】みと文化交流プラザ
【講師】三輪建二 お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科教授
服部篤子 CAC−社会起業家研究ネットワーク代表
【参加者】19名
- 本財団は、2010年度コラボレーション・セミナー事業において、水戸市男女平等参画課と協働で「市民力パワーアップ講座 協働のための“提案力”を磨こう!」を開催しました。本講座は、財団が開発・実施してきた「協働のための実践力養成セミナー」プログラムを基に、地域課題を考慮して担当者・講師間で話合い、企画・実施したものです。
- 講座は、「行政等と協働経験の少ない市民団体やNPOが、抱えている問題課題を解決するための一つの手段として、または、活動をステップアップさせるために「協働」について知り、協働を実現させる「提案する力」を実践的に体験しながら学べるセミナーとする」ことを目的に講義とワークショップを組みあわせたプログラムとしました。
- ワークショップでは、地域課題を出し合った上で、関心テーマでグループに分かれ、各々が課題解決のための「提案書」作成に取り組みました。作成した「提案書」は、グループ内で語りあい、質問やコメントを出しあいました。
- アンケートでは、「考えてもいなかった研修の流れについていけるか不安いっぱいだったが、楽しく参加できよかった。この手法を自分たちの会でも参考にしたい」「話合いが大事であることに気づいた。自分と違った考えを知るのは大事」「普段何気なく考えていることも、ほかの人と話すことで具体的になっていく。それによって今まで気づくことができなかった点に気づき、大変勉強になった」など、言葉が寄せられました。
1.講義「協働できる市民になるために」
はじめに、三輪建二さんが「協働できる市民になるために」をテーマに、『学習支援ハンドブック』(財団発行)を使いながら、協働の意味や協働していくポイントなど話をされました。
2.ワークショップ「提案を体験しよう!@〜テーマを決める〜」
ワークショップでは、まず「仕事」「地域」「健康」「子育て」「高齢化」のテーマをもとに、水戸市の課題を出しあいました。全員の課題を整理し、関心テーマで4つのグループに分かれ、提案書作成に向けたテーマを決めました。
3.「提案を体験しよう!A〜書く・語る・聴く〜」
グループで決めた提案テーマをもとに、まずは個人で提案書を作成。その後、グループ内で各自の提案書を披露。真剣に聴きあいました。
提案書への質問やコメントは付箋紙に書き、渡します。「相手のことを思って書くこと」という講師からのアドバイスにより、「応援メッセージ」を交換する場面も。
4.提案力を磨くポイント
最後に、服部篤子さんから「提案力を磨くポイント」についてまとめがありました。「アイデア出しで終わっていないか。実現するためにお金も念頭に入れなければ」など、提案書作成につながる話もあり、熱心にメモを取る姿が見受けられました。