コラボレーション・セミナー2010〔共催:上越市共生まちづくり課男女共同参画推進センター〕
「学校では教えてくれない!『なりたい私』のプランニング講座」
【開催日時】2010年11月21日(日)13時30分〜16時30分
【会場】上越市男女共同参画推進センター
【講師】大槻奈巳 聖心女子大学文学部教授
金山美和子 長野県短期大学講師
【キャリアモデル】 齋藤久美子、高波英里
【参加者】17名
- 本財団は、2010年度コラボレーション・セミナー事業において、上越市共生まちづくり課と共催で「学校では教えてくれない!『なりたい私』のプランニング講座」を開催しました。本セミナーは、財団が開発・実施してきた「女子学生のためのキャリアしゃべり場」プログラムを基に、地域性を考慮して企画・実施したものです。
- このセミナーは、社会経験が少なく社会状況の把握や現状認識が低い若年女性(大学生・高校生)に、人生を長期的に見据えた中で自立した働き方・生き方の方向性をつかんでもらうことを目的としています。プログラムは、ミニ講義とグループワーク、キャリアモデルの話を聴いて話し合うなどを組みあわせた3時間の構成としました。
- グループワークでは、自分のライフプランを考えるためにシートを使ってこれからの自分をイメージしたり、グループのメンバー同士で意見交換しました。また、キャリアモデルの話を聴いたあと、キャリアモデルと参加者が一緒に輪になって親しく質疑応答する時間をもちました。自分の生き方について視野を広げ、希望や可能性を整理することで、漠然とした不安や焦りが解消できたようです。積極的に自分の人生を切り拓いていきたいという自信を感じた人もいました。
- アンケートでは、「自分の人生は自分で決めれば、自分で動かすことができる」「同世代の人でも考えていることや見据えていることが違うことに気づけた、もっと人脈を広げて影響しあえたらいいと思った」「なるほど!と思うおもしろい時間でした」など、将来を見据えて自分の人生を考えていきたいという前向きな感想が書かれていました。
1.グループディスカッション
「考えてみよう、これまでの私・これからの私」
大槻奈巳さんの進行で、参加者は4つのグループに分かれて着席。メンバーと握手して自己紹介したり、“今のやる気”度を身体を使って表すなどのアイスブレイクをした後、各自シートに“10年後の私”をイメージしてどうなっていたいかを書き入れた。そして、それを基にグループ内で話し合った。
2.ミニ講義「データから見る女性のライフサイクル」
財団発行『女性と高齢社会』のデータを使って、女性のライフサイクルを見通してライフプランニングをすることの大切さについて大槻奈巳さんが話した。
3.「キャリアモデルの話を聴く」
休憩の後、金山美和子さんの進行で、2人のキャリアモデルの話を聴いた後、各自椅子を移動させて大きな円を2つつくり、それぞれの円に1人ずつキャリアモデルと講師が加わって、参加者が自由に質問や感想を述べあう時間をもった。参加者は両方のキャリアモデルと話し合う機会をもてるよう、途中でキャリアモデルに交替してもらうなど、工夫した。
元のグループに戻って感想を共有した後、最後に、A3の画用紙に「これからやろうと思うこと」を太マジックで短く書いて発表し、グループ毎に記念写真を撮影した。 感想を話し合うころには、最初の緊張感はほぐれて、想いを共有することで視野の広がりを実感することができたようだ。