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2004年8月号(No.622)
- 巻頭言:オリンピック年に想う、スポ−ツ界の男女共同参画/国枝タカ子(PDFファイル428KB)
- 誌上アートギャラリィ:フォトエッセイ Jigsaw Puzzle 23/落合由利子
- 研究レポ−ト:スポ−ツ界のジェンダ−・バイアス
−2003年のゴルフクラブ「オ−ガスタ」女性差別問題とその後−/來田享子 - 学習情報クリップぼ〜ど:一歩セミナ−シリ−ズ/東大阪市立男女共同参画センタ−
- シネマ女性学:『父と暮らせば』
日本映画(100分)/黒木和雄監督
生死を超える父娘の愛/松本侑壬子 - 活動情報(1):笑顔の向こうにミニデイホ−ム
6年目を迎えた「N2桐の葉ささえ会」の地域ささえあい活動/藤田越子 - 活動情報(2):市民による市民活動支援組織の可能性と課題
市民活動サポ−トセンタ−・アンティ多摩発足3年目を迎えて/山家利子 - Women's View:
育児地域のスポ−ツと女性/木谷裕子
子育て中から、自分探しの学びを/松本玲子 - 今どき学習ウォッチング:仲間とのやりとりが学びを支える
- このひと:田辺陽子さん(オリンピック女子柔道銀メダリスト)
- きょうのキーワード:国際女性スポ−ツワ−キンググル−プ(IWG)
- 資料情報:平成15年人口動態統計月報年計(概数)の概況
- なるほど!ジェンダー:“チヤホヤ”は花形選手のときだけ!?/イラスト:高橋由為子
いまどき学習ウォッチング
仲間とのやりとりが学びを支える
ある学習グループは、毎回最初に自分をふり返って話す時間をとっている。メンバーに、子どもが抱えるさまざまなトラブルに学校や教師が納得のいく対応をしてくれないと堰を切ったように話す女性がいた。数回目に「これまで私は子どものことばかり話してきたけど、今日は私のことを話します」と切り出し、みんな身を乗り出した。彼女は「子どもの心に溢れるほど溜まったストレスを、私がかなりうまく聴いてあげられた」と話した。
「やっぱりお子さんの話ね。あなたのことを聞きたかった」と仲間の一人。
別の人が「今までは学校や教師への不満だったけど、今回は『彼女が子どもとどうかかわったか』という自分の行動の話だったと思う」と発言した。前者は子どもから離れた話題を期待したのであろうし、後者は彼女の子どもに向き合う姿勢のわずかな変化を見逃さなかったと言える。
自分を変えず、他者に変化を求める人は多いが、状況は変わりにくい。自分をふり返ることで周りの人も変わる可能性が出てくる。彼女の行動に意味づけをしたのは仲間である。