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2005年3月号(No.629)
- 巻頭言:戦争は「わたくし」がお嫌い/吉武輝子(PDFファイル616KB)
- 誌上アートギャラリィ:フォトエッセイ Jigsaw Puzzle 30/落合由利子
- 研究レポート:ミドル期をどう生き ー発達研究からみた女性のライフコースー/藤崎宏子
- 学習情報クリップぼ〜ど:男女共同参画ゲストティーチャー養成講座/いずみさの女性センター
- シネマ女性学:『母のいる場所』(PDFファイル743KB)
日本映画(116分)/槙坪夛鶴子監督
「ホームで結びなおした母娘の絆」/松本侑壬子 - 海外情報:スウェーデン王国平等問題担当副大臣リセ・ベリーさんに聞く/渡辺晴子
- 活動情報:大人のしゃべり場やってます!(越谷メンタルケアグループ)/小堀依子
- Women's View:
セミナーをきっかけにNPO設立へ/戸賀沢亮子
女性が下支えする「家族」の尊重に危惧/勘解由小路承子 - 今どき学習ウォッチング:「事実」と「感想」は分けて伝えよう
- このひと:野原すみれさん(東神奈川高齢者ショートステイセンター『若草』施設長)
- きょうのキーワード:子ども・子育て応援プラン
- 資料情報:2003(平成15)年度全国母子世帯等調査/本誌編集部
- なるほど!ジェンダー:育休はあるけれど・・「取得に理解のない企業風土」/イラスト:高橋由為子
- 事業案内:2005(平成17)年度事業案内(PDFファイル918KB)
いまどき学習ウォッチング
「事実」と「感想」は分けて伝えよう
先日、保育者を対象とした研修に参加した。最後に、ある保育者が質問した。「親に、保育時の子どもの様子を伝えるのに苦労している。相手によかれと思って言ったことが、かえって不安や反発を与える場合がある。どうしたらよいか」という内容だ。すると講師は「あなたが伝えたい内容を事実と感想を分ける練習をするとよいですよ」と答えた。日ごろの会話の内容に「思い込み」が混じるため、本人は事実として伝えているつもりが、実際はそれ以外に、感想、つまり感情を伝えてしまっているというのだ。
例えば「お子さんは自分勝手に水遊びをしていた」と伝えた場合、事実は「水遊びをしていた」ことだが、「勝手に」というのは保育者の感想、感情というわけである。考えてみれば「勝手に」というのはその保育者の主観であり、別の観点でみれば「自発的に」とも言えるかもしれない。研修講師からのちょっとしたアドバイスは目からうろこだった。この機会に、自分自身の日常会話も点検してみようと思う。