月刊 We learn バックナンバー

2005年月刊 We learn バックナンバー

2005年5月号(No.631)

いまどき学習ウォッチング

地に足をつけて学ぶ

 狂牛病や鳥インフルエンザなどの発生で、私たちが毎日口にしているものに疑いの目が向けられ、それが政治問題化することも多い。
 私たちは、安全な物を食べたいと願いながら、生産の仕組みについて社会教育の場と消費教育の場に溝があるように思う。
 現状を見ると、農産物生産の担い手も消費の担い手も圧倒的に女性である。その女性たちがスクラムを組んで生産や消費に関する学習を作り出し、活動に広げることはできないだろうか。
 日本の食料の自給率は他の国に比べて著しく低いという。世界が平和である間はよくても、何かが起こって流通が途絶えたときはどうなるのだろう。国民の安全・安心は、軍備の強化や他国への派兵よりももっと基本的な日常生活の安全・安心の中にあると思うのだが・・・。
 まちおこしや地産地消の運動に女性たちが参画しながら、本当に生活に根ざした学びをつくり出していく必要を感じている。

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