HOMEの中の日本女性学習財団賞の中の2012年度日本女性学習財団賞

パネルフォーラム 学びがひらく

開催日時2013年2月16日(土)13:30〜16:00

会場日本女子会館 大会議室

参加人数27人

  • 2012年度「日本女性学習財団賞」贈呈式(大賞・奨励賞、選考委員特別賞)と、大賞・奨励賞受賞者と選考委員によるパネル・ディスカッションを開催しました。
  • 事業の流れ・様子

1.贈呈式

 大賞「介護とわたし−体験・知識・思いの共有がつくりだす未来へ」松侮タ穂さん、奨励賞「母子家庭からみた、社会のいびつさ」井上由美さん、同「日本社会の発展を担った「乗り合いバスの女車掌」(理不尽のなかで)」多賀多津子さん、それぞれに賞状ならびに副賞を贈呈しました。また、今年度も選考委員特別賞が設けられ、礒部幸江さん「「来て、感じて、伝えてほしい・・・放射能汚染の中で生きのびるために」〜福島で開いたWeフォーラム〜」に賞状を贈呈しました。

2.講演「心を揺さぶる作品−女性史・ジェンダーの視点から」講師/平井和子さん(女性史研究者、選考委員)

 今年度応募レポートについての全体講評の後、選考で重視したことについてお話されました。その一つ、<発見があるか>。筆者の新たな気づきと、そこに見られる普遍性、それこそが読み手の心を揺さぶるのだ、と。個人の体験が歴史と響きあい、社会の中にきちんと位置づけられて語られることが重要であると、年表や資料を用いてわかりやすく説明してくださいました。

3.パネル・ディスカッション「学びがひらく」

パネリスト:松侮タ穂さん(大賞)・辻知子さん(東海大学課程資格教育センター特任講師、選考委員)井上由美さん(奨励賞)・大島英樹さん(立正大学准教授、選考委員)多賀多津子さん(奨励賞)・足立則夫さん(ジャーナリスト・選考委員長) コーディネーター:平井和子さん

 まず、3人の受賞者と選考委員が2人1組になり、受賞者から「レポートの概要、レポートで何を伝えたかったのか」、選考委員からはそれぞれの受賞レポートに対する講評のポイントについて話していただきました。
 2巡目は、選考委員からの受賞者への質問を端緒に、自由に語り合っていただきました。漫才顔負けのやり取りに爆笑したり、歌が飛び出したり。短時間のうちにも、受賞者の素顔や生き方がくっきりと浮かび上がり、共感の輪が大きく深く広がってゆくひとときでした。

 また、選考委員特別賞の礒部さんからも「レポートで私が伝えたかったこと」として、東日本大震災・原発事故後の苦しみに悩む福島・東北への思いをお話いただきました。

  • 参加者アンケートから

 「自分の体験が宝であり財産であることが、受賞者の輝きから見てとれる。激しい痛みを学ぶ意欲に昇華させ、自分の意見を世の中に訴えていくパワーをもらい、学びに対するエネルギーが湧いてきた」「レポートに書けなかった“秘話”もたくさん聞くことができ、有意義だった」といった声をいただきました。

 なお、4 月には『学びがひらく−2012年度「日本女性学習財団賞」受賞レポート集』を発行する予定です。お申込み・お問い合わせは当財団まで。

『学びがひらく−2012年度「日本女性学習財団賞」受賞レポート集』予約申込書

2012年度日本女性学習財団賞 受賞レポート決定!

 公益財団法人日本女性学習財団では、男女共同参画社会実現に向けた実践や研究を自らの視点でまとめたレポートを募集し、優秀作に日本女性学習財団賞を贈呈しています。2012年度は、下記3篇が受賞レポートに選考されました。
 なお、贈呈式およびパネルフォーラムを2月16日(土)午後1時30分より、日本女子会館において開催します。ぜひご参加ください!


大賞

介護とわたし−体験・知識・思いの共有がつくりだす未来へ

松侮タ穂さん(東京都)


奨励賞

母子家庭からみた、社会のいびつさ

井上由美さん(北海道)

日本社会の発展を担った「乗り合いバスの女車掌」(理不尽のなかで)

多賀多津子さん(福岡県)


選考委員特別賞

来て、感じて、伝えてほしい・・・放射能汚染の中で生きのびるために
〜福島で開いたWeフォーラム〜

礒部幸江さん(埼玉県)

※「女性歌人にみる戦争と平和」は無断引用が判明したため、受賞を取り消しました。今後、選考事務に当たっては十分留意致します。


パネルフォーラム「学びがひらく」−2012年度「日本女性学習財団賞」受賞レポート報告会

日時 2013年2月16 日(土)13:30 〜 16:00
内容 T部 贈呈式
U部 講演「心を揺さぶる作品−女性史・ジェンダーの視点から」
V部 大賞・奨励賞受賞者と選考委員によるパネルディスカッション
会場 日本女子会館5F(東京都港区芝公園2-6-8)
定員 30 名 ※先着順
参加費 1,000 円(資料代)
申込み・問合せ 日本女性学習財団学習事業課
パネルフォーラムチラシ

2012年度日本女性学習財団賞レポート募集 書き方☆カフェ

開催日時 6月8日(金)13時〜15時
会場 日本女子会館
参加人数 5人
講師
(日本女性学習財団賞選考委員)
大島英樹(立正大学准教授)
辻智子(東海大学課程資格教育センター特任講師)
当日資料 2011年度受賞レポート集−学びがひらく

「日本女性学習財団賞」レポート募集にあたり、書き方☆カフェを開きました。アットホームな雰囲気の中、選考委員と参加者がフランクに語り合うことができました。当日の内容を報告します。

  • 事業の流れ・様子

1.文章を書くということ−日本女性学習財団賞選考委員に聞く

 昨年度審査の中で感じたこと・考えたこと・伝えたいこと、文章を書くときのコツや注意点などについて選考委員の話を聞きました。

○大島委員 レポートを書くときにはまずはレポート集を読みましょう。気づきがたくさん得られます。また、「感じる力は説明する力より大きい」というズレを認識してください。そして、直感はこれまで蓄積してきたものの最先端、自分の好き嫌い・判断を大切にしてください。

○辻委員 経験や実感をどう伝えるかがポイントです。昨年度受賞レポート3篇も、人生のターニングポイントでの自分の意識・価値観の変化を丁寧に書く、経験や感情を抑制して論理的に書く、自分の経験を活動内容や実績など入れながら筋を通して書く、と伝え方は様々でした。伝え方の工夫がレポートをグッとよいものにすると思います。

  • 質疑応答・意見交換

 書こうと思う上で迷ったり悩んでいることを参加者一人ひとりにお話しいただき、それに委員が応えたり、参加者同士で語り合う時間を持ちました。

Q.「言いたいこと」「書きたいこと」はたくさんあるのですが、文章を書くことが苦手です。

A.“たくさんある”ことを書き出してみると、整理もできますし、テーマの絞り込みもできると思います。文章を書くということはマラソンに似ています。まずは足慣らし、少しずつ書いてみてはいかがでしょう? 気がついたことや思いついたことを忘れないようにメモ用紙を持ち歩く、そういったメモや新聞・雑誌の切り抜きなどをまとめたアイデアノートを作るといった方法もお勧めです。自分の話を録音して、それを書き起こしてみることから始めるのもいいかもしれません。

Q.いろいろと調べたら疑問に思うことがたくさんありました。そうした思いや意見を伝えるには、どういう文章を書けばよいでしょうか?

A.「いつ、どこで、何をしたか」という「事実」と、「自分はどう思い、その後どうしたか」という「価値・評価」をきちんと分けましょう。そして、それらを組み合わせていきます。まずは自分の好みのままに構成して書いてみましょう。自分で読み 返したり、誰かに読んでもらったりして、わかりにくいところはないか、どうすれば伝わるのか、推敲していきましょう。

2.日本女性学習財団賞レポート募集・選考に関する説明と質疑応答

 事務局から応募規定などについて説明しました。
締切や応募規定が守られていないために選考対象外となるレポートが毎年数篇あります。講評もつけられず、大変残念です。規定の遵守をお願いします。

※レポートの書き方については「2011年度受賞レポート集−学びがひらく」が参考になります。
ぜひ、お求めください。

 

2012年度「日本女性学習財団賞」の募集は締め切りました。

2012年度日本女性学習財団賞レポート募集

 男女共同参画社会実現のために、社会・地域・家庭の中でさまざまな困難や課題を乗り越えてきた過程をふり返った実践・研究レポートを募集します。
◇性別・国籍を問いません。
◇レポートの内容は、社会教育・生涯学習活動、女性運動、NPOおよびNGO活動、地域活動、家庭生活、職業生活、震災経験や復興に向けた営みなど、はば広い領域を対象とします。

大 賞 1篇(副賞20万円)
奨励賞 2篇(副賞 各10万円)
締切 2012年9月30日(日)当日消印有効
応募規定 (1)未発表のものに限ります。
(2)日本語で書いてください。
(3)本文字数は、年表、図表、見出し、小見出しを含めて 12,000字以上20,000字までとします。
パソコン(ワープロ):A4用紙・横書き、40字×30行
手書き:400字詰原稿用紙(黒ボールペン等を使い、楷書で書くこと)
(4)本文と別に目次をつけてください。
(5)所定の応募用紙・要旨記入用紙に必要事項を記入し同封してください。
※応募用紙は財団に請求してください。
 財団HPからのダウンロードもできます。
○応募レポートは返却しません。必要があれば各自コピーをとってください。
○受賞レポートの著作権は本財団に帰属します。
○レポートは公開を前提とし、個人情報の保護に十分配慮してください。
提出先と提出方法 郵送またはE-mail添付で
公益財団法人日本女性学習財団日本女性学習財団賞係まで。
※ファックスでは受付けません。
※一週間以内に受領確認の連絡をします。連絡がない場合はお問合せください。
あなたの“書きたい”、応援します! 書き方カフェ 日時:6月8日(金)午後1時〜3時
会場:日本女子会館5F
(最寄駅 JR浜松町、都営浅草線/都営大江戸線大門、都営三田線芝公園)
参加費:無料
※資料代として受賞レポート集代1,000円は別途いただきます。
講師:大島英樹、辻智子(日本女性学習財団賞選考委員)
定員:30人
参加申し込みフォーム(要事前申込み)
※参加が選考に関係することは一切ありません。
※当日の内容は財団HPに掲載します。
参考資料 レポート募集チラシ
2011年度受賞レポート集
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